【Interview06】MINISTOP VIETNAM CO., LTD.

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ワンステージ上の責任と仕事に、ワクワクできるかが鍵

 

「ソフトクリームのミニストップ」という想い

加賀谷:本日は、よろしくお願いいたします。私は御社の採用のお手伝いをさせていただいてることもありますが、ミニストップさんの大ファンで、ソフトクリームがベトナムでも食べられることに幸せを感じてる一人なんです。出たメロン味もすごく美味しくてはまってます!

 

前田社長(以下、前田):ありがとうございます(笑)

 

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おかげさまでメロン味は、ベトナムの方々からもご好評をいただいているんです。

でも、これまでバニラと抹茶以外のフレーバーは苦戦続きで。たとえば日本では人気のベルギーチョコ味。これも実はあまり響きませんでした。

 

加賀谷:そうなんですね。我々ベトナム在住の日本人からすると、日本と変わらないものが食べられることが嬉しいですが、ローカライズが必要なんですね。

戦略として、日本とはかなり変えて展開しているのでしょうか?

 

前田:ミニストップは、海外では韓国・フィリピン・中国そしてベトナムの順に4カ国で展開しています。アジアの国々でやっているメニューに特に制約はないのですが、全ての国でソフトクリームは販売しているんですよね。

「ソフトクリームのミニストップ」というブランディングについては、当社は強い想いがあるので、必ず売り出すと決めていて、全ての国で武器として力を入れています。

また、品質管理についても世界標準で統一で考えています。品質を守るというのは、永遠に変わらない最も重要なものですからね。従業員の教育カリキュラムや衛生のための検査など、どの国でも徹底しています。

 

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加賀谷:日本では定着している「ソフトクリームのミニストップ」というブランドは、やはり海外でも武器になりますよね。ベトナムでの展開が4カ国目ですか?

 

前田:そうですね。2009年に契約をして、1号店のOPENが2011年の12月になります。

 

 

寝る前の家族のひと休みに

加賀谷:先日、1号店にもうかがってみたんですが、やはりイートインスペースがありましたが、こちらは展開当初からですか?

 

前田:はい。最初から日本と同じコンボストア(コンビニエンスストアと店内加工ファストフード店との融合店)というスタイルで開始しました。1号店でも、2階にイートインスペースを50席くらい設けました。

そこは我々のミッションである「『おいしさ』と『便利さ』と『かっこよさ』で、笑顔あふれる社会を実現する」を体現する部分なので、このスタイルは変えずに展開しています。

 

加賀谷:さっきもちらっと寄らせていただいたんですが、イートインスペースはいつも結構埋まってますよね。食べながら勉強しいている学生もよく見ます。だいぶ生活に定着してきたイメージでしょうか?

 

前田:そうですね。まだまだですが、だいぶ受け入れていただけたかな? と思っています。

夜19時、20時くらいにお店に行くと、家族連れのお客様がイートインスペースでおでんを食べたり、ソフトクリームを食べていたりするんですよ。お子さんを連れたお母さんが、寝る前に涼もう、ということで来てくださるんです。

家族連れが意外と夜のお店を使ってくれていて、日本とは時間帯での客層が違いますね。日本では、比較的夜よりも昼のほうが忙しいのですが、ベトナムでは夜が忙しいです。

夜も暑いから涼みたい。でも他の店は夜は閉まっていたり、食堂では何かを食べなければならない。しかし、ミニストップではソフトクリーム一つからで問題ない。ということで、寝る前の一休みに来てくださる。こんな風に日常使いしてもらっている姿を見ると嬉しくなりますね。

 

加賀谷:わかります。我々の知ってるミニストップさんの使い方をベトナムの方々がしてくれている姿を見ると、我々も嬉しくなります。

 

 

ファストフードの充実で家族需要を強化していく

加賀谷:最近では、大学の中にも店舗を出されたと聞きましたが。

 

前田:そうなんです。普通のお店と比較すると、どれくらいご来店数が違うと思いますか?

 

加賀谷:やっぱり大学の中にあるので多いとは思うんですが・・・。2倍くらいですか?

 

前田:昨日も夕方以降豪雨になり校内にいた学生さんに数多くご利用頂きました。客数では数千人となります。

 

加賀谷:え! すごい!!

 

前田:もともと、ベトナムの出店立地戦略において、学校というのは重要な要素なんです。他社さんも同様ですが、最初はこの需要を狙って学校の近くに出店していました。なので、学校の中となると、こんなに増えるんだなと実感しました。

しかし、学校って休みが多いんですよね。そうすると売り上げがストンと落ちてしまう。なので、住宅地で主婦の方に日常的に使ってもらう工夫もしていかなければいけない。

 

加賀谷:コンビニというと一人で利用するイメージが強いですが、家族での利用を促進していきたいということですね。

 

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前田:はい。そのために、今まであまり置いていなかった野菜や果物などの生鮮食品などのラインナップも充実をはかっているところです。学生の平均単価で2万2、3千ドンですが、主婦の方になるとその倍近くの単価になるので、この方たちに魅力を訴求していきたいですね。

また、我々の強みであるコンボスタイルをいかし、ファーストフードの強化もしています。店を改装したり、アイスボルトというカキ氷のようなデザートを投入したり。

ドリンクもあるしデザートもあるしサンドイッチ、スナックもあると。おでんにブンやフォーの麺を入れれば食事にもなると。こういった組み合わせで低価格帯でのフード提供でもお客様に支持されるアイデアをもっと作っていきたいと思っています。

 

加賀谷:デザートだけでなく、さまざまな場面に即したフードを提供することで、需要を喚起していくということですね。

 

前田:アンケートを取ると、ベトナムではお客様の来店頻度はとても高いんです。日本などでは、通常週に3、4回も来るというヘビーユーザーの比率は少ないですが、ベトナムでは開店当初からヘビーユーザーの方が多いんです。

それは嬉しいことなのですが、裏を返すと近隣エリアの方々は来てくれているが、商圏が狭く200メートルしかないのが課題ということ。たとえば、食事を名目にミニストップに買いにくるというようなニーズはまだ取り込めていません。飲食店よりも安全で美味しくてお手ごろなものを提供していくことで、昼食などのニーズも取り込んでいきたいと考えています。

 

 

我々がいなくても、新しい価値を生み出せる体制を築いていきたい

加賀谷:ベトナムでの店舗数は50店舗を超えて、急激に増えている印象がありますが、従業員数は現在どれくらいですか?

 

前田:本社とストアのスタッフを合わせ、700名前後ですかね。

 

加賀谷:来年には1,000人を超える勢いですもんね。採用基準とか方針など教えていただけますか?

 

前田:日本のミニストップではプロパーで入って10年30年勤めている社員も多いので、帰属意識が高い人が多いのが特徴です。

やはりベトナムでもそうなってほしいので、長期で働いてもらえたらと思っています。なので、逆に採用の時には「小売業は大変だよ」と大変さも伝えるようにしています。ベトナムにおいて小売業はこれから必ず発展して大きな産業になるので、それでも頑張りたい! という強い想いがある人を採用したいですね。

 

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加賀谷:その長く働いてほしいというのは、御社できちんと教育し、キャリアアップを支援していきたいという想いですよね。

 

前田:その通りです。さまざまな部署を経験してもらって、内部から管理職人材を育てていきたいです。

コンビニの営業には、フランチャイズ加盟店のオーナーさんを育成すること、店を作っていく店舗開発・リクルート、そして商品仕入れ。この3つのうち2つやっていると、当然管理職が見えてくる。というのも、各々の役割は大変だけれども、経験するとビジネスの全体が見えてくる。

だから長く働いてもらって、色々な役割を経験してほしいんです。コンビニの場合は、GMSのように何かのスペシャリストではなく、経営者感覚を持っているとか、お客様のニーズをつかめることが重要なので。

 

加賀谷:長期でのキャリア形成支援を視野に入れていらっしゃるんですね。この点は、御社で就業するメリットですね。実際に長く働かれている方は多いですか?

 

前田:この本社にいる70名のスタッフの中でも6名は長いですね。長い人で6年くらい。スタッフで入った彼らも今は営業マネージャーだったり、総務の重要なポジションを担ってくれています。本社マーケティングの責任者も店舗スタッフから店長、そして本社配属というキャリアを積んでいます。

彼らは、我々の仕事のスタイルとかお客様第一の姿勢や食の安全性への意識など、他人事ではなく自分ごととして迅速に対応してくれていて、非常に貴重な戦力です。

いずれは我々がいなくても、彼らが管理職を担い、新しいものを生み出せる体制を築いていきたいと考えていますし、着実にその芽は育っていると自負しています。

 

 

ベトナムの生活レベル向上に貢献し、ともに成長していきたい

加賀谷:素晴らしいですね。今後、会社としてベトナムでどのように展開していきたいですか?

 

前田:店舗展開をベトナム国内で800店舗以上へ拡張し、コンビニ市場および小売市場でのマーケットシェア拡大を目指していきます。

その過程で、ベトナムの生活レベル向上に貢献していきたいです。それは、24時間空いてることで、いつでも必要なものが手に入る利便性を提供するということだけを意味しません。

それだけでなく、日本と同じ高い品質のものを消費者に届くようにする。また、それを日本で作って持ってくるだけでは価格も高くなるし、この国にとって意味が無い。

ベトナムで企画して生産も出来るようにしていき、逆に日本に輸出するくらいの品質のものを生み出し、ベトナム経済にも寄与していきたい。そんな風にベトナムに寄り添って、お互いに成長していきたいですね。

 

加賀谷:ベトナムは、それを実現するポテンシャルを持っていますもんね。御社の成長がベトナムの成長とリンクしていくのは楽しみです。

 

 

大きな責任を伴うワンステージ上の仕事をどう楽しむか

加賀谷:最後に、この記事を読んでいるベトナムで働いてみようかなと考えている日本人の皆さんにメッセージをいただけますか?

 

前田:若いうちから積極的に海外に飛び出してくる人はすごいなと思ってます。最近は海外希望の人が減ってるという話も聞きますけど。

こちらのベトナム人は17時に退社して、その後に日本語を習いに行ったり、飲みに行ったり。仕事以外の部分も充実している。ベトナムに来ると、我々もそんな彼らから刺激を受けますよね。

何より、日本とは色々と異なる生活を体験するだけでも、貴重な経験だと思います。ぜひ来て働いてみなさいよと思いますね。

 

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前田:こちらにいる日本人の社員に話を聞くと、日本で働いていて当たり前と思っていたことが、意外とベトナムの人は知らないノウハウだったりする。そういったことを教えたりする中で、仕事ができるみたいな感じになるんだそうです。そうすると、ワンステージ上の仕事に自分も積極的に携わろう! と思えるようになったりすると。

期待されるものが大きい分、責任も増すけれど、それを楽しめるなら絶対にベトナムの方が日本より面白いと。

 

加賀谷:日本では携われなかった仕事とかプロジェクトだったり、一つ上のステージで仕事をできる醍醐味はありますよね。

本日はありがとうございました! 今後もソフトクリームを含め、御社の挑戦を楽しみにしています!

前田:楽しみにしていてください(笑)こちらこそ、ありがとうございました!

 

<取材協力先企業>

Century Building

MINISTOP VIETNAM CO., LTD.

Address: Century Building, 100 Nguyen Thi Minh Khai Street, Ward 6, District 3, Ho Chi Minh City

URL:https://www.ministop.vn

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■Interviewer

ICONIC Co., Ltd.
HRR supervisor:加賀谷 優希

URL:https://iconic-intl.com/

■writing

ICONIC Co., Ltd.
石島 麗子